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2015.09.09

枚方市長選 維新の会候補の勝利は何を意味する


先日の記事「E-Vinoがついに出た」の導入部に書いた枚方市長選挙の話の続きみたいなものです。



さて先日も書いたことの繰り返しになりますが、先月30日投開票の大阪府枚方市長選挙にて大阪維新の会公認の伏見たかし氏が現職の竹内おさむ氏らを破って初当選されました。

確定結果
1 伏見たかし 55,156票
2 竹内おさむ 52,801票
3 なんば秀哉 9,517票
4 福川ひろこ 7,122票
枚方市長選挙開票速報特設サイト

 
今回の選挙では自民党が分裂したことが最大の特徴で、現職の竹内氏支持で1本化されるのが普通なところを、なんば氏との間で1本化に失敗。
 
もし1本化していれば単純計算ではありますが、竹内氏の52,801票+なんば氏の9,517票=62,318票で伏見氏の55,156票を上回ります。
 
ということで自民党分裂が維新候補の当選の理由でした。おしまい。



で終わってしまっていいのでしょうか。
 
なぜ伏見氏が5万5千票あまりを取れたのか、そこをちゃんと考えないといけないでしょう。
 
これは5月の都構想住民投票で賛成票が70万票近くもあったのはなぜかということに通じます。

都構想住民投票の結果
賛成: 694,844票
反対: 705,585票
平成27年5月17日 執行 大阪市における特別区の設置についての投票の開票結果 - 大阪市選挙管理委員会

 
アンチ橋下派は賛成派のことを「橋下氏に騙されている」と言っているようですが、これは賛成票を投じた人たちをバカ扱いしているも同じこと。
 
各種報道などを見る限りにおいて、それらの人たちの多くが大阪の現状に危機感を持っていたと言えるでしょう。
 
このままでは大阪はいわゆる「ゆでガエル(※)」になってしまう。そうならないために現状を改革しなくてはならない、という思いを持った人たちが数多くいるということ。
ゆでガエル
『2匹のカエルを用意し、一方は熱湯に入れ、もう一方は緩やかに昇温する冷水に入れる。すると、前者は直ちに飛び跳ね脱出・生存するのに対し、後者は水温の上昇を知覚できずに死亡する』 - Wikipedia より。
人間はゆっくりとした変化については、たとえそれがやがて破滅をもたらすものであったとしても、受け入れてしまう傾向があることの例え。
(ちなみに実際のカエルはゆっくり温度を上げていっても『温度が上がるほど激しく逃げようとする』らしいです。)

 
都構想に反対した人の多くは「別に今のままでいいじゃないか」と思ったのかもしれませんが、「今のまま」というのは衰退への道を歩んでいる「今のまま」ということ。
 
現状を維持したかったら多少でも前へ進む努力が必要。努力しなければ現状維持もおぼつかないのが今の大阪。
 
そして衰退への道を歩んでいる現状を改革しようという案を出しているように見えるのは、大阪では維新の会ぐらいしか思い当たりません。
(その案が正しいかそうでないかは別にして。)



ここにお腹がすいて食べ物を求めている人がいるとしましょう。そしてその人に対してりんごを差し出している人が出てきたとしましょう。
 
差し出されているリンゴが毒入りだと判断して、お腹がすいている人に向かって「あれは毒りんごだから食べるな」と言うのは間違っているとは言えません。しかしそれだけでは毒りんごを食べようとするのを止めさせるには不十分です。
 
一番いいのは食べ物を別に差し出すこと。
 
つまり橋下維新の票を減らしたかったら、維新以外に改革を表明し実行が期待できる政党が出てくればよいのです。



でも現状ではその「食べ物」を差し出す政党が他のどこにもいないように見えます。
 
都構想住民投票の時に「都構想でなくても改革はできる」と連呼しておきながら、未だに改革案を出そうとしない維新以外の既存政党は、「自分たちでも食べ物は提供できる」と言いながら実は提供する気など最初からなかったのではないかと勘ぐられても仕方がないのでは。
 
食べなければ衰弱。りんごに代わる食べ物は提供されない。
 
そんな中で橋下維新が差し出すりんごに魅力を感じる人がいたとして、どうしてそれを批判できるでしょうか。
 
本当に批判されるべきは食べ物を提供しようとしない既存政党側なんじゃないでしょうか。
 
最近の橋下氏の発言の迷走ぶりを思えば、今が橋下維新に対抗する食べ物を示す絶好のチャンスなのに。



この記事を書くにあたっていくつか調べているうちに、こんなブログ記事を見つけました。
 
大阪の自民党は目を覚ませ - 希典のひとりごとのブログ
 
このブログ内に以下のような文があります。
 
> 最も大切なことは、候補者や党が住民のために何をするか、何がしたいかだ。残念ながら、大阪の自民党からはそれが見えない。
 
つまり住民のためにどんな「食べ物」を提供するか、提供したいと思っているか、それが見えないと言っているのです。
 
上記のブログ記事は自民党に対してですが、同じことは民主党や他の政党にも言えるでしょう。
 
また次のような文もあります。
 
> 維新を潰したいのなら、維新の政策を上回る対案を有権者に提示し、支持者を増やし、選挙で雌雄を決するのが真っ当ななやり方だ。大阪の自民党がやっていることは、支持者の思いとは乖離している。彼らが、「維新を潰せば旧来の住民無視のぬるま湯政治を復活させることが出来る」と考えているとしたら、維新が潰れるより先に、大阪の自民党が潰れるだろう。
 
このまま食べ物を提供しようとしないことを続ければ、大阪の自民党だけでなく他の政党も衰退していくでしょう。だからと言って少なくとも何らかの食べ物を提供しようとしている橋下維新を批判するのはお門違いもいいところ。
 
批判するならまずは自分たちのリンゴを示してから。



戦前に軍部の暴走を許したのは当時の政党が互いの批判ばかりして有効な政策を立案できなかったからと言われているようです。
 
現在の政党を見ているとそんなことが頭に浮かんできます。
 
現在の状況のまま維新をつぶせば現状に不満を持ち改革を望む人たちはどこへ行ったらいいのでしょうか。少なくともその受け皿は既存政党には見当たりません。
 
海外では現状に不満を持つ人たちが過激な思想へ傾倒していることが伝えられています。
 
日本でもそうならないように、現状からの改革を目指すまっとうな政党が出てきて欲しいものです。
 

同様な懸念は 2011年 の以下の記事でも述べています。
(タイトルからわかると思いますが、今回の記事タイトルはその時の記事タイトルのパクリもじりです。)
2011.11.28 大阪W選 維新の会完勝は何を意味する


結論: 複数の選択肢があってこその民主主義

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