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2015.05.16

6月1日から自転車の違反取り締まりが強化されますよ

・5月19日 訂正
下記記事について重大な誤りがあることが判明しました。
「自転車運転中の違反に対していきなり赤キップ交付ではなく、まず安全講習受講命令を出して従わない場合に罰金」という趣旨で書きましたが間違いです。
違反に赤キップ交付は従来通り。それに加えて違反を繰り返す悪質運転者には安全講習受講命令」が正しいようです。お詫びして訂正します。



いやあ、不覚にも知りませんでした。
 
以前から自転車の事故低減のために導入を求める声が高まっていた「青キップ」が、この6月1日から自転車の違反に導入されることになるんだそうです。
 
ものすごく簡単に言うと、今までなかなか取り締まられなかった自転車での違反が、6月1日以降はビシバシ取り締まられるようになる(かもしれません)、ということ。
 
雨の中を傘をさしながら自転車に乗っているそこの人や、夜にライトを点けずに自転車に乗っているそっちの人。
これを知らないともしかするとえらい目に会うかもしれません、よ。



「青キップ」と「赤キップ」については自動車の運転免許証を持っておられる方ならご存知だとは思うのですが、それ以外のご存じない方のためにちょっと説明を。
 
交通違反というのは道路交通法という法律を犯したれっきとした”犯罪行為”なのです。
なので本来は裁判の上、有罪となれば前科もつく重大事。
 
しかし交通違反全てについてそれをやっていたら事務量が膨大になる上に国民の大多数が”犯罪者”になってしまいます。
 
そこで交通違反の中で比較的軽いとされたものについては、指定期間内に「反則金」(※罰金ではない)を収めると裁判を免除されるという制度があるのです。これが「青キップ」。
(違反行為をした時に渡される「交通反則告知書」が青いので、こう呼ばれています。)
 
「青キップ」以外の重大な違反については渡される用紙の色が赤いので「赤キップ」と呼ばれます。
(当然、これを切られたら立派な”犯罪者”。収めるお金も反則金ではなく「罰金」。)



さて、上記の説明を踏まえて、ここからが重要。
 
自動車の運転時の違反については上記の通りなのですが、自転車の運転時の違反についてはこれまで青キップ制度がありませんでした。
 
つまりどういうことかというと、これまでは自転車で違反をして取り締まられた場合、どんな違反であったとしても切られるキップは「赤キップ」。
すなわち違反者は”犯罪者”になってしまう、ということだったのです。
 
さすがにそれは厳しすぎるだろうと考えたのか、警察は自転車運転での違反を発見しても見逃すか、見逃さなかった場合でもキップを切らず注意だけで終わらせることが多かったようですね。
 
自転車がかかわる事故というのは決して少なくありません。自転車に乗っている最中に事故にあった件数は全交通事故件数中の約20%。死傷者数では約15%を占めるそうです。
自転車の事故 - 日本損害保険協会 ※注:PDF
 
さらに対自動車・対2輪車の事故は順調に減ってきているにもかかわらず、対歩行者の事故は増加傾向にあるんだそうです。
自転車事故の実態 - 自転車の安全利用促進委員会
 
そのようなこともあってか、「自転車にも免許を導入し青キップを切ることができるようにすべきだ」という声が高まっていました。
 
その声に押されたわけかはどうかわかりませんが、いよいよこの6月1日から自転車での違反についても青キップ制度が導入されることになったわけです。
(免許は導入されません。念のため。)
 
これまでは自転車の運転時の違反についてあまり取り締まっていなかったのは「青キップ制度がなかった」ため。
 
ということは、警察官が自転車運転の違反行為を見つけた場合...
 
これまで: 見逃したり注意だけで終わらせていた
これから: 青キップが切られる
 
これがタイトルに「取り締まりが強化」と書いた理由です。



さて、ここからようやく改正点について書いていきたいと思います。
 
改正点を簡単にまとめると以下のようになるようです。
 
自転車の運転において14項目の危険行為をして3年の間に2回以上摘発された場合、指定された期間内に安全講習を受講しなければならない。
 
そしてその14項目の危険行為がこちら。
 
1.信号無視
2.通行禁止違反
3.歩行者用道路における車両の義務違反(徐行違反)
4.通行区分違反
5.路側帯通行時の歩行者の通行妨害
6.しゃ断踏切立入り
7.交差点の安全進行義務等
8.交差点優先者妨害等
9.環状交差点安全進行義務違反等
10.指定場所一時不停止等
11.歩道通行時の通行方法違反
12.制動装置(ブレーキ)不良自転車運転
13.酒酔い運転
14.安全運転義務違反

 
4の通行区分違反とは簡単に言うと「右側通行」のこと(※自転車は「車両」なので左側通行)。
14の安全運転義務違反には「通話しながらの運転」や「夜間無灯火」などが含まれるようです。
 
自動車での違反時の青キップと違う点は、自動車の場合は1回の違反で青キップを切られると反則金の納付の対象になりますが、自転車の場合は1回目の違反から3年以内に再び違反をした場合に安全講習の受講が義務付けられ、その講習の受講料(5,700円)が反則金の代わりという位置づけのようです。
(ちなみに安全講習を受講しないと5万円の罰金。「罰金」ということは"犯罪"ということ。)
 
そんな改正、いつされたのかなと思って調べてみると、あの「自転車が路側帯を走る場合は進行方向向かって左側の路側帯のみ」の改正と同じ時だったそうなんです。
※2013.12.05 今月から自転車のルールが変わっているんですよ!
 
その時の改正内容の一部が、この6月1日から施行されるというわけです。



自転車で起こした人身事故で、その賠償額が1億円近くになった例などもありましたね。
母親驚愕「息子の自転車事故の賠償金9500万円」の“明細”は… - 産経WEST
 
事故を起こした側だけでなく起こされた側の人生も狂わせてしまう交通事故。
 
「法律で禁止されているから」「罰金や反則金といったペナルティがあるから」ではなく、私達一人ひとりが普段から安全を心がけることによって、そのような悲しい事故ができるだけ少なくなってくれることを願うばかりです。
 

ちなみに今回の記事は以下の2つの記事を参考にしています。一読をお薦めします。
(雨の日に傘をさして自転車に乗るのもアウトとか、色々書いてあります。)
自転車の取り締まりが強化! 6月1日の道路交通法改正の注意点 - All About News Dig
道路交通法の改正で自転車の取締まり強化へ 些細な行為も摘発の対象に - livedoor NEWS


結論: 都道府県によっては警察のサイトにこのことが載っていないところがあるってどういうこと?


・5月17日 追記
本記事では6月1日以降に自転車での交通違反時に渡される用紙を「青キップ」と表現していますが、実際の違反取り締まりの際に渡される用紙の色が青になるかはわかりません。記事内でも触れているように現在の自動車運転違反時の青キップ制度とは違うものなので別の色になる可能性は十分にあります。
裁判を免除されるという点が現在の青キップ制度と同じである&現在の青キップ制度を知っている方には直感的にわかりやすい、ということから「青キップ」と表現しています。


・5月22日 追記
大阪にある小径&折りたたみ自転車専門店 LORO CYCLE WORKS がブログでこの道交法改正についての記事を掲載しています。
6月1日から道路交通法が改正されます。 - ローロ サイクルワークス スタッフBlog


・5月29日 追記
「自転車ツーキニスト」として有名な疋田智さんが今回の道路交通法改正について述べられています。
ただ、さすがの疋田さんでも正しく理解するのは難しかったようで、翌日訂正を出されています。
6/1から自転車の取り締まりが厳しくなる? - 疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」
【訂正】ということは、あれ? - 疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」


・6月1日 追記
法施行の日を迎えました。
改正道交法:福岡で1時間に警告の自転車90人 - 毎日新聞
上記記事によると警告票の色は黄色だそうです。イエローカードをイメージしたのでしょうか。
また「法改正を知らない人も目立った」とありますが、マスコミの報道不足も一因では。毎日新聞の例で言えば前日に記事にしているようです。紙面では確認していませんが、これでは記事が小さすぎて見落とす人がいてもおかしくないのでは。


・6月3日 追記
警視庁の作った「自転車交通安全教育用リーフレット」が評判らしいです。
自転車交通安全教育用リーフレット - 警視庁
自転車に乗る人は必見、警視庁作成「交通安全教育用リーフレット」が分かりやすいと評判 - INTERNET Watch
イラストをふんだんに使って、自転車に乗る上で知っておかなければいけないことがわかりやすくまとめられています。
警視庁ということで対象は東京都ですが、他の道府県にお住まいの方にも大いに参考になるんじゃないでしょうか。

他の道府県や市町村には独自のルールがある場合があります。例えば私の住んでいる市では、昔交通安全教室で警察の方から直々に「当市では自転車は歩道を走るように指導しています」と言われました。あれ、今でも有効なのかな。

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コメント

自転車には結構乗りますので、気を引き締めて安全運転をしたいと思います。

Hand Craft Masterさん、コメントありがとうございます。
お互いに安全第一でいきましょう。

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