ブログパーツ Twitter

« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »

2015年5月

2015.05.18

住民投票の結果は都構想にNO


5月17日(日)に大阪都構想への賛否を問う住民投票が行われ、都構想への反対票が過半数を超えました。

当日有権者数 2,104,076人 投票総数 1,406,084票 投票率 66.83%
賛成票: 694,844 (49.42%)
反対票: 705,585 (50.18%)
無効票: 5,655 (0.40%)
平成27年5月17日 執行 大阪市における特別区の設置についての投票における投票状況 - 大阪市選挙管理委員会
平成27年5月17日 執行 大阪市における特別区の設置についての投票の開票結果 - 大阪市選挙管理委員会

 

ちなみに筆者は大阪府民ですが大阪市民ではないので、今回の住民投票の対象外です。

 
橋下市長は「都構想が住民投票で否決された場合は政界を引退する」と常々発言していることから、12月の市長任期切れと同時に政治の世界から身を引くものと思われます。

橋下氏はかつて「選挙には20000%出ない」と発現しておきながら出馬した「前科」がありますが、さすがに今回はもし前言を翻して市長選に出たなら有権者から呆れ返られることでしょう。

 
また松井知事も橋下市長と行動を共にすると思われることから、これで大阪都構想は The End。維新の会も存続が危うくなってきましたね。



ではこれで都構想反対の各党派の方々が言われるように「大阪の政治の混乱が終息する」のか。
 
そうとは限りません。
 
まず第一に、橋下市長が12月の任期満了までは市長を続ける、ということ。
 
退任までの間に何らかの手を打ってくる可能性は十分に考えられますし、それを阻止しようと反対派が即辞職を求めて来ればそれも政治の混乱要因に。
 
そして第二には、都構想の賛成票が 49.42% もあった、ということ。
 
これはすなわち「今のままの大阪ではダメだ」と考えている人がそれだけいるということ。
 
もし今回の都構想反対の各党派の方々がそれに対して有効な改革をしようとしなかったなら...
 
その人々の不満が思わぬ形で大阪市の政治に影響を与えないとも限りません。

報道によると、出口調査の結果では20代から60代までは都構想に賛成の人が過半数を超えていたそうです。つまり今まさに大阪を支えている世代やこれから大阪を支えていくことになる世代の多くは、大阪市の改革を望んでいると言えるでしょう。



この第二の点に関連してですが、筆者は過去にこんな記事を書いています。
2011.11.28 大阪W選 維新の会完勝は何を意味する
 
上記記事の用語で今回の事態を説明すると次のようになるでしょうか。
 
効果のおだやかな薬」では衰退する大阪を復活させられないと考えた人々が橋下徹という「効果は強いが副作用がきつい薬」を選択してきたが、その薬は提供が打ち切られることになった。
再び「効果のおだやかな薬」が投与されることになったが大勢の人々がその薬の効果に疑問を持っている。

 
そして疑問が不満へ高まった時に、もしも「もっと強く、副作用のきつい薬」が現れたならば、不満を持つ人々がその薬を支持しないだろうか。
 
これが上記記事で筆者が最も恐れたことです。



第二時世界大戦前のドイツでナチスが台頭できたのも、それまでのワイマール体制が不況に有効な手を打てないことに人々が不満を募らせた時に現れたからと言われています。
 
都構想反対の各党派が大阪の活性化に有効な手を何も打ち出せなければ、筆者の心配が現実になりかねません。
 
その心配を杞憂に終わらせるためには橋下徹という劇薬がいなくなることが決まった今、都構想反対の各党派が都構想を超える改革を実施して大阪の活力を取り戻させることしかありません。
 
都構想反対を唱えていた各党派は「都構想にある改革は大阪市を分割しなくても実現できる」と主張していたのですから、その主張の通り必要な改革を実施して下さい。そうであればこれまでなぜ改革を実施してこなかったのかという点については不問になるでしょう。
 
そうでなければあなた方は正真正銘の嘘つきということになりますよ。


結論: 企業も都市も変革を拒否する勢力が衰退を招く


・5月20日 追記
記事中で報道による出口調査の結果として「20代から60代までは都構想に賛成の人が過半数を超えていた」ということをお伝えしましたが、三重大学の奥村教授が公式の資料に基づいて区ごとの平均年齢と都構想への賛成率をグラフ化したものを公開されています。
大阪市における特別区の設置についての投票
区の平均年齢と賛成率に相関関係があることがはっきりと見て取れますね。

2015.05.16

6月1日から自転車の違反取り締まりが強化されますよ

・5月19日 訂正
下記記事について重大な誤りがあることが判明しました。
「自転車運転中の違反に対していきなり赤キップ交付ではなく、まず安全講習受講命令を出して従わない場合に罰金」という趣旨で書きましたが間違いです。
違反に赤キップ交付は従来通り。それに加えて違反を繰り返す悪質運転者には安全講習受講命令」が正しいようです。お詫びして訂正します。



いやあ、不覚にも知りませんでした。
 
以前から自転車の事故低減のために導入を求める声が高まっていた「青キップ」が、この6月1日から自転車の違反に導入されることになるんだそうです。
 
ものすごく簡単に言うと、今までなかなか取り締まられなかった自転車での違反が、6月1日以降はビシバシ取り締まられるようになる(かもしれません)、ということ。
 
雨の中を傘をさしながら自転車に乗っているそこの人や、夜にライトを点けずに自転車に乗っているそっちの人。
これを知らないともしかするとえらい目に会うかもしれません、よ。



「青キップ」と「赤キップ」については自動車の運転免許証を持っておられる方ならご存知だとは思うのですが、それ以外のご存じない方のためにちょっと説明を。
 
交通違反というのは道路交通法という法律を犯したれっきとした”犯罪行為”なのです。
なので本来は裁判の上、有罪となれば前科もつく重大事。
 
しかし交通違反全てについてそれをやっていたら事務量が膨大になる上に国民の大多数が”犯罪者”になってしまいます。
 
そこで交通違反の中で比較的軽いとされたものについては、指定期間内に「反則金」(※罰金ではない)を収めると裁判を免除されるという制度があるのです。これが「青キップ」。
(違反行為をした時に渡される「交通反則告知書」が青いので、こう呼ばれています。)
 
「青キップ」以外の重大な違反については渡される用紙の色が赤いので「赤キップ」と呼ばれます。
(当然、これを切られたら立派な”犯罪者”。収めるお金も反則金ではなく「罰金」。)



さて、上記の説明を踏まえて、ここからが重要。
 
自動車の運転時の違反については上記の通りなのですが、自転車の運転時の違反についてはこれまで青キップ制度がありませんでした。
 
つまりどういうことかというと、これまでは自転車で違反をして取り締まられた場合、どんな違反であったとしても切られるキップは「赤キップ」。
すなわち違反者は”犯罪者”になってしまう、ということだったのです。
 
さすがにそれは厳しすぎるだろうと考えたのか、警察は自転車運転での違反を発見しても見逃すか、見逃さなかった場合でもキップを切らず注意だけで終わらせることが多かったようですね。
 
自転車がかかわる事故というのは決して少なくありません。自転車に乗っている最中に事故にあった件数は全交通事故件数中の約20%。死傷者数では約15%を占めるそうです。
自転車の事故 - 日本損害保険協会 ※注:PDF
 
さらに対自動車・対2輪車の事故は順調に減ってきているにもかかわらず、対歩行者の事故は増加傾向にあるんだそうです。
自転車事故の実態 - 自転車の安全利用促進委員会
 
そのようなこともあってか、「自転車にも免許を導入し青キップを切ることができるようにすべきだ」という声が高まっていました。
 
その声に押されたわけかはどうかわかりませんが、いよいよこの6月1日から自転車での違反についても青キップ制度が導入されることになったわけです。
(免許は導入されません。念のため。)
 
これまでは自転車の運転時の違反についてあまり取り締まっていなかったのは「青キップ制度がなかった」ため。
 
ということは、警察官が自転車運転の違反行為を見つけた場合...
 
これまで: 見逃したり注意だけで終わらせていた
これから: 青キップが切られる
 
これがタイトルに「取り締まりが強化」と書いた理由です。



さて、ここからようやく改正点について書いていきたいと思います。
 
改正点を簡単にまとめると以下のようになるようです。
 
自転車の運転において14項目の危険行為をして3年の間に2回以上摘発された場合、指定された期間内に安全講習を受講しなければならない。
 
そしてその14項目の危険行為がこちら。
 
1.信号無視
2.通行禁止違反
3.歩行者用道路における車両の義務違反(徐行違反)
4.通行区分違反
5.路側帯通行時の歩行者の通行妨害
6.しゃ断踏切立入り
7.交差点の安全進行義務等
8.交差点優先者妨害等
9.環状交差点安全進行義務違反等
10.指定場所一時不停止等
11.歩道通行時の通行方法違反
12.制動装置(ブレーキ)不良自転車運転
13.酒酔い運転
14.安全運転義務違反

 
4の通行区分違反とは簡単に言うと「右側通行」のこと(※自転車は「車両」なので左側通行)。
14の安全運転義務違反には「通話しながらの運転」や「夜間無灯火」などが含まれるようです。
 
自動車での違反時の青キップと違う点は、自動車の場合は1回の違反で青キップを切られると反則金の納付の対象になりますが、自転車の場合は1回目の違反から3年以内に再び違反をした場合に安全講習の受講が義務付けられ、その講習の受講料(5,700円)が反則金の代わりという位置づけのようです。
(ちなみに安全講習を受講しないと5万円の罰金。「罰金」ということは"犯罪"ということ。)
 
そんな改正、いつされたのかなと思って調べてみると、あの「自転車が路側帯を走る場合は進行方向向かって左側の路側帯のみ」の改正と同じ時だったそうなんです。
※2013.12.05 今月から自転車のルールが変わっているんですよ!
 
その時の改正内容の一部が、この6月1日から施行されるというわけです。



自転車で起こした人身事故で、その賠償額が1億円近くになった例などもありましたね。
母親驚愕「息子の自転車事故の賠償金9500万円」の“明細”は… - 産経WEST
 
事故を起こした側だけでなく起こされた側の人生も狂わせてしまう交通事故。
 
「法律で禁止されているから」「罰金や反則金といったペナルティがあるから」ではなく、私達一人ひとりが普段から安全を心がけることによって、そのような悲しい事故ができるだけ少なくなってくれることを願うばかりです。
 

ちなみに今回の記事は以下の2つの記事を参考にしています。一読をお薦めします。
(雨の日に傘をさして自転車に乗るのもアウトとか、色々書いてあります。)
自転車の取り締まりが強化! 6月1日の道路交通法改正の注意点 - All About News Dig
道路交通法の改正で自転車の取締まり強化へ 些細な行為も摘発の対象に - livedoor NEWS


結論: 都道府県によっては警察のサイトにこのことが載っていないところがあるってどういうこと?


・5月17日 追記
本記事では6月1日以降に自転車での交通違反時に渡される用紙を「青キップ」と表現していますが、実際の違反取り締まりの際に渡される用紙の色が青になるかはわかりません。記事内でも触れているように現在の自動車運転違反時の青キップ制度とは違うものなので別の色になる可能性は十分にあります。
裁判を免除されるという点が現在の青キップ制度と同じである&現在の青キップ制度を知っている方には直感的にわかりやすい、ということから「青キップ」と表現しています。


・5月22日 追記
大阪にある小径&折りたたみ自転車専門店 LORO CYCLE WORKS がブログでこの道交法改正についての記事を掲載しています。
6月1日から道路交通法が改正されます。 - ローロ サイクルワークス スタッフBlog


・5月29日 追記
「自転車ツーキニスト」として有名な疋田智さんが今回の道路交通法改正について述べられています。
ただ、さすがの疋田さんでも正しく理解するのは難しかったようで、翌日訂正を出されています。
6/1から自転車の取り締まりが厳しくなる? - 疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」
【訂正】ということは、あれ? - 疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」


・6月1日 追記
法施行の日を迎えました。
改正道交法:福岡で1時間に警告の自転車90人 - 毎日新聞
上記記事によると警告票の色は黄色だそうです。イエローカードをイメージしたのでしょうか。
また「法改正を知らない人も目立った」とありますが、マスコミの報道不足も一因では。毎日新聞の例で言えば前日に記事にしているようです。紙面では確認していませんが、これでは記事が小さすぎて見落とす人がいてもおかしくないのでは。


・6月3日 追記
警視庁の作った「自転車交通安全教育用リーフレット」が評判らしいです。
自転車交通安全教育用リーフレット - 警視庁
自転車に乗る人は必見、警視庁作成「交通安全教育用リーフレット」が分かりやすいと評判 - INTERNET Watch
イラストをふんだんに使って、自転車に乗る上で知っておかなければいけないことがわかりやすくまとめられています。
警視庁ということで対象は東京都ですが、他の道府県にお住まいの方にも大いに参考になるんじゃないでしょうか。

他の道府県や市町村には独自のルールがある場合があります。例えば私の住んでいる市では、昔交通安全教室で警察の方から直々に「当市では自転車は歩道を走るように指導しています」と言われました。あれ、今でも有効なのかな。

« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

お気に入り

無料ブログはココログ