ブログパーツ Twitter

« 巨大太陽黒点を撮った | トップページ | 大阪のど真ん中で青森ねぶた? 後編 »

2014.10.27

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 in 京都市美術館

つい先日に「今年の冬は暖冬」みたいな発表があったと思ったのに、今日は昼辺りからやたらと冷えてきました。
(風が強いと思ったら「木枯らし一号」だったみたいだし。)
寒いと動きたくなくなる性分なもんで...って、もしかして前世はネコ?


----------

秋ですね〜。
 
秋といえば「行楽の秋」「文化の秋」。
(「食欲の秋」は今記事に関係ないので、あえて書いてません。もちろん大好き(笑)。)
 
私の Google カレンダーに登録されている各地の文化行事をちょっと書き出してみました。
 
9月30日〜11月30日 京都市美術館 「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」
10月4日〜11月30日 大阪南港ATCミュージアム 「巨大戦艦大和展」
10月7日〜11月24日 京都国立博物館 「修理完成記念 国宝 鳥獣戯画と高山寺」
10月15日〜11月16日 京都国立博物館 「京へのいざない(第2期) 桃山 秀吉とその周辺」
10月18日〜12月14日 奈良県立美術館 「大古事記展」
10月19日〜11月16日 姫路城 「菊花展」
10月20日〜11月3日 ヒルトンプラザWEST 「青森ねぶた展示」
10月24日〜11月12日 奈良国立博物館 「正倉院展」
10月29日〜11月17日 枚方市役所前 「ひらかた菊フェスティバル2014」
11月1日〜12月23日 大阪歴史博物館 「お守り刀展覧会×二次元vs日本刀展」
※開始日順
 
書いていて自分でもクラクラしてきました(笑)。
 
私が「面白そう」と思ったイベントを片っ端から登録しているだけなので、これ全てを行けるわけではないとは思うのですが、できるだけ行ってみたい。
 
というわけで、先日の日曜(26日)に京都市美術館で開催中の「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」に行ってきました。

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展
開催期間: 9月30日(火)〜11月30(日)
開館時間: 午前9時〜午後5時 (入場は閉館の30分前まで)
休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は開館)
観覧料: 大人1500円(1300) 高大生1000円(800) 小中生500円(400) かっこ内は20名以上の団体料金 ※障害者手帳等を提示の方は無料
公式サイト

 

ここだけの話、同じ京都の京都国立博物館の「鳥獣戯画と高山寺」にすごく興味があるのですが、展覧会のツイッターアカウント @izanai_choju によると、めちゃくちゃ混んでるみたいなのです。


開館から30分でこの待ち時間とは!
京都の美術館・博物館をお目当てにするお客の多くが京都国立博物館に行っているとすると、京都市美術館は比較的空いているのではないか...という読みもありました。
(鳥獣戯画は昔に実物を見たような記憶があるんだけど Blog には記録なし。)



京都市美術館は本 Blog でもおなじみの場所。

2013.03.22 リヒテンシュタイン展@京都市美術館
2012.11.30 大エルミタージュ美術館展に行ってきた
2011.09.13 京都市美術館の展覧会に行く+α
2009.08.06 ルーブル美術館展 in 京都市美術館
2005.10.16 絵画鑑賞&輪行の練習

 

大きな地図を表示
 
京阪電車三条駅の9番出口から出て、すぐ左手にある「三条京阪前」バス停から京都市バス5系統「銀閣寺・岩倉行き」のバスに乗って「岡崎公園 美術館・平安神宮前」で下車。
(「三条京阪前」から3つ先。)
※京都市美術館の交通案内のページはこちら
 
バス停と道路をはさんで反対側が京都市美術館です。
※ちなみにバス停のある側には「京都国立近代美術館」があります。
 
京都市美術館
(京都市美術館です。毎回お馴染みのこのアングル(笑)。)



展覧会は大きく分けて5つのコーナーからなっています。
 
1.日本趣味
2.女性
3.シティ・ライフ
4.自然
5.風景
 
各コーナーごとに分けて、私の心を引いた作品をいくつか紹介していきます。

作品番号順。実際の展示の順番はこれとは異なっているものがあります。
また各コーナーとも、影響を与えたと思われる代表的な浮世絵なども展示してありますが、スペースの都合などで西洋画だけを挙げていきます。
作品の先頭に記載した番号は作品番号です。
また当然ながら展示室内は撮影禁止なので写真はありません。

 

今回は気になった作品をチェックするために鉛筆を持参しました。
(展示会場内で使用できる筆記用具は鉛筆のみ。他は不可。)
鉛筆の返却箱があったので、どうやら貸出もあるようですが、入口付近ではわかりませんでした。



1.日本趣味
※公式サイトの第1章のページはこちら
 
013 ブシュロン社 デザイン:ポール・ルグラン《インクスタンド》
日本風の柄が「これでもか」とばかりに満載。中には明らかに浮世絵から取ったと思われる「富士と釣り人」の図柄も。
公式サイト内の画像へのリンク
※会場出口付近で上映されているビデオ映像内で解説されています。
 
019 ルイ・デュムーラン 《京都の鯉のぼり、端午の節句》
鯉のぼりと狛犬が書かれた作品。
実物の鯉のぼりを見たことがない西洋人が描いているためか、鯉のぼりの胴体部分の表現がもこもこした感じになっているのがおもしろい。



2.女性
※公式サイトの第2章のページはこちら
 
023 クロード・モネ 《ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)》
展覧会のサイトにも大きく載っているこの作品。
会場内でも群を抜いた存在感を放っています。
少し離れたところから見ると「絵ではなく布やビロードを立体的に貼り付けたのでは」と思わせる立体感がみごと。
およそ1年の修復作業の後、世界発公開だとか。
※公式サイトのラ・ジャポネーズのページはこちら
※会場中ほどのトイレ前休憩スペースで修復に関するビデオ映像が上映されています。
 
024 ババーニ社 《女性用着物、または室内着》
絵ではなく着物です。
説明書きを見るまでは「純粋な日本の着物」だと思っていましたが、実際は西洋の手が入っている物。



3.シティ・ライフ
※公式サイトの第3章のページはこちら
 
050 エドゥアール・ヴェイヤール 《栄養ドリンク「ベガン」のためのポスター》
この時代(1894年頃)に栄養ドリンクがあったのか!と驚かされた版画(リトグラフ)。
この時代にこんなデザインが!と驚かされた作品。
 
051 ウィリアム・ニコルソン 版画集『12のスポーツ暦』より《スケート》
黒を基調とした多色摺木版。それがスマートなデザインを感じさせる作品。



4.自然
※公式サイトの第4章のページはこちら
 
065 ポール=エリー・ランソン 《密林の虎》
「064 歌川国貞 《(虎)》」と並べられていて明らかにその影響がよくわかる版画(リトグラフ)。
(左右反対なのはこちらが版画なためか。)
顔の様子などに可愛ささえも感じてしまいます。
公式サイト内の画像へのリンク
 
075 フランク・ウェストン・ベンソン 《早朝》
数羽の水鳥が水面から飛び立っていく様子を描いた作品。
すぐ隣に飾られた飛ぶ鷹を描いた「074 歌川広重 《名所江戸百景 深川洲崎十万坪》」とその表現を比べてみて下さい。
 
081-084 ティファニー工房 ルイス・カムフォート・ティファニー 《"葡萄蔓"デスクセット(箱、用箋カバー、ペン・トレイ、レター・ラック)》
あの「ティファニー」です。
葡萄の蔓(つる)が絡まった様子をイメージしたデザインは、現代の作品と言われても信じてしまいそう。
この後、作品番号086までティファニーの作品が続きます。
 
095 オットー・エックマン 《あやめ》
作品としてはそれほどいいとも思わなかったのですが、明らかに日本画のあやめの影響が見られる多色摺木版。



5.風景
※公式サイトの第5章のページはこちら
 
111 ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー 《ノクターン》
霧に煙ったような風景がなんとも趣のある版画(リソティント)。
 
113 ウィリアム・エドワード・ノートン 《夜》
夜の港に停泊する2隻の船を描いた作品。
わずかに波打つ水面に映った月の光の表現が素晴らしい。
 
119 アーサー・ウェズリー・ダウ 《沼地風景》
「サイアノタイプ」という青写真。日本の藍色に影響を受けたのだとか。
ダウのサイアノタイプの作品はこれを含めて3作品並べられていますが、これが一番好きかな。
公式サイト内の画像へのリンク
 
130 グスタフ・バウマン 《ブライト・エンジェル・トレイル》
グランドキャニオンのような大渓谷を上空から見たような多色摺木版。
浮世絵に見られる鳥瞰図の技法が取り入れられているそうです。



「ラ・ジャポネーズ」の凄さに圧倒されたと言っていい展覧会でした。
(人出の方ですが、想像していたのよりはいくらか多かったかな。)
 
実は実際に見るまでは「ジャポニズム」にはあまり興味がありませんでした。
(「単なる日本趣味でしょ」くらいに考えていました。)
 
最初は単に日本の文物を絵の中に描いたり元絵を似せて描いたりしているくらいだったのが、次第に浮世絵の構図などを西洋画の中にしっかりと取り入れていった様子がよくわかりました。
 
一つ自分でも意外だったのは、私が魅力を感じた作品の中に「版画」が多く含まれていたこと。
(油絵と違って多くの版画作品が大変スマートな表現なのが驚きでした。19世紀の作品なのに!)
 
京都市美術館での「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」は11月30(日)まで。
(休館日は毎週月曜日(祝日の場合は開館)。)
※2015年1月からは名古屋ボストン美術館で開催されます。
 
「ラ・ジャポネーズ」を見るためだけでも行く価値のある展覧会だと思います。美術に興味のある方は是非お出かけを。


結論: 次はどこへ行こうかな


・追記
ちなみに道路を挟んで反対側の京都国立近代美術館では、ジャポニスムの代表的画家と言われているホイッスラー展が開かれています。
(こちらは9月13日(土)〜11月16日(日)。)

京都市美術館などとの相互割引があります。詳しくはこちら

 
京都国立近代美術館
(夕刻の逆光の中の京都国立近代美術館。)


・10月29日 追記
NHK Eテレ で11月2日(日)の午後8時から『日曜美術館「“奇想の絵巻”誕生のなぞ~鳥獣戯画~」』なる番組が放送されるそうです(※再放送)。
さらには NHK 総合で11月3日(月・祝)の8時15分から「大探検!京都国立博物館〜みやこの美へようこそ」なる番組が放送されるそうです。
京都国立博物館、行きたいのにまた一層混雑しちゃうじゃないか...

« 巨大太陽黒点を撮った | トップページ | 大阪のど真ん中で青森ねぶた? 後編 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 巨大太陽黒点を撮った | トップページ | 大阪のど真ん中で青森ねぶた? 後編 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

お気に入り

無料ブログはココログ