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2012.07.15

WineでCD-ROM版"新潮文庫の100冊" 2012年夏編

今日はちょっとした用事で京都まで行ってきました。
京都といえばまもなく山鉾巡行です(17日)。元気があればついでにちょっと覗いてきたかったのですが、あまりの暑さに参って、早々に退散するはめになってしまいました。


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新 PC 上の Ubuntu 12.04 に Wine を入れました。

ここで言う「Wine」とは、Microsoft Windows 用のソフトを、Unix 系の OS 上で直接動かせるようにするための仕組みのこと。
ぶどう酒のワインのことではありません。

 
元来 Wine というのは、どうやら「Windows 用のゲームを Unix 上で動かしたい!」という欲求から生まれているらしいのですが、私が Wine で動かしたい Windows 用のソフトは主に2つ。
 
1.エキスパンドブックブラウザ
2.Microsoft Money
 
両者とも旧 PC のときからチャレンジしているのですが、なかなかうまくいきません。
そして今回は、上記のうちの「1」のお話です。


CD-ROM版 新潮文庫の100冊」が Windows 2000 まででないとちゃんと見れないので、なんとか Wine を使って Ubuntu 上から見れるようにして、Windows 2000 を引退させたい!
 
といったところから始まったこのチャレンジ。
主に過去に2回記事にしています。
 
2010.07.25 Wineでエキスパンドブック動作成功、しかし...
2011.04.07 WineでCD-ROM版"新潮文庫の100冊" 2011年春編
 
1回目の記事が「エキスパンドブックは動いたけど文字が90度横向きになっちゃった」で、2回目の記事が「なんとか文字の向きは正しくなったけど、画面最上段の文字が欄外にはみ出しているように見える」というもの。
 
これ以上は私にはちょっと無理かなーって思っていたのですが、そこに思わぬ情報が。
 
Wine の新しいバージョンである 1.4 では、日本語の縦書きフォントをサポートするようになった
 
おっ! これはもしかして...
 
早速この記事時点での最新バージョンである Wine 1.4.1 をインストールしてみます。

「Ubuntuソフトウェアセンター」からも Wine はインストールできますが、バージョンが最新ではない場合があります。
最新の安定版(Stable)を使用したい場合は、以下の手順でインストールしてください。

 
Wineの公式サイトから「Download」をクリック。
・「Download Ubuntu packages」をクリックすると、インストール方法の説明ページが開く。
・「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、メニューから「編集」-「ソフトウェアソース」を選択。
・「他のソフトウェア」タブを選択し、「追加」ボタンをクリック。
・「ソースに追加したいリポジトリの、完全な APT ラインを入力してください」という画面の「APTライン」欄に、以下の文言を入力して、「ソースを追加」ボタンをクリック。
ppa:ubuntu-wine/ppa
・インストール方法の説明ページに戻って、「Installing Wine:」という段落にある、「click this link to install the wine1.4 package.」というリンクをクリック。
※注意:すぐ上にある「wine1.5 package」のリンクは、安定版(Stable)ではない開発版(Development)のインストール用です。
 
これで自動的に Wine のインストールが行われます。
 
Wine のインストールが完了したら、念の為に Wine テスト用のユーザを作成して、以後はこちらのユーザで作業することに。
(試行錯誤すると思うので、なにかトラブルがあった場合でも、メインのユーザの環境に影響を与えたくないので。)
 
続いてエキスパンドブックブラウザ(Ver.1.7)をインストール。
(bbj_17.exeを右クリック、「別のアプリで開く」-「Wine Windows Program Loader」をクリックで Windows 用のインストーラーが起動します。)

エキスパンドブックブラウザはVOYAGERの製品ですが、既にダウンロードできなくなっているようです。
私は過去に Windows 用最終版の Ver.1.7 をダウンロードしてありましたが、持っておられない方は新潮文庫のCD-ROM内からインストールできるバージョンを使用して下さい。

 
Wine、エキスパンドブックブラウザ共に特に調整などを行わず、そのままエキスパンドブックブラウザを起動して、「CD-ROM版 新潮文庫の100冊」を読み込んでみました。
(エキスパンドブックブラウザを Wine の「Windows 2000モード」で動かす設定をしたくらい。)
 
一応断っておくと、以前にも記事にした通り、現在使用している Ubuntu 12.04 は以前の環境からのアップグレードではなく「新規インストール」したものなので、Wine 関係の過去記事で行ったような設定の変更は一切行われていない状態です。
 
まずは最初のガイドブック画面。
 
ガイドブック画面
(最初のタイトル画面は(フォントの種類は別にしても)正しく表示されていますね。)
 
次に目次画面。
 
目次画面
(フォントのインストールとかしていないのに文字が横倒しになっていない! しかし...)
※クリックすると拡大画像(645x511)を表示します。
 
2回目の記事(2011.04.07)でやっているような Windows フォントのコピー作業を行わなくても、縦書きの文字が横倒しになったりしていません。
「日本語の縦書きフォントをサポート」というのはこのことなんでしょう。
 
しかし画面最上段の文字が表示欄外にはみ出してしまって見えなくなる現象は直っていません。
 
目次項目の上にかぶさっている青い網掛けについて、目次項目の一番下の文字と網掛けの最下部との間にどれも空白があることから、本来の文字の位置はこの網掛けの位置ではないかと思われます。
 
「有島武郎」「石川淳」のところにある「ふりがな」の位置を見ても、目次項目は本来もう少し下の位置から表示されるべきものなんでしょう。
 
うーん、残念。


ちなみに新 PC 上の Ubuntu で操作した感じですが、ページめくりなどの動きも Windows 上で直接動かした時とそれほど遜色無いように感じました。
(旧 PC では、結構反応が悪かった。)
 
それだけにこの「画面最上段の文字のはみ出し」が残念でなりません。
Wine の今後のバージョンアップで直ることを期待したいです。
 
ちなみに、「画面最上段の文字のはみ出し」が小説本文を表示させている状態ではどう見えるかがこちら。
 
羅生門 冒頭
(芥川龍之介の「羅生門」冒頭です。青空文庫にも収録されているからパブリックドメインになっているはず。)
※クリックすると拡大画像(643x509)を表示します。


それ以外では、CD-ROM 付属のフォント「秀英太明朝(dnp3sin1.ttf)」を 「C:\Windows\Fonts フォルダ」(~/.wine/dosdevices/c:/windows/Fonts)に入れても使用されないこと。
(Windows って、Fonts フォルダーにフォントを入れるだけでよかったよね?)
 
これはおそらく、2回目の記事(2011.04.07)で行なっている方法で解決できると思われますが、全ユーザ共通のディレクトリ(/usr/share/fonts/trutype)に入れる必要があるので、今回はとりあえず見送り。


聞くところによると、縦書き表示に関する問題は日本語特有の問題なので、他の言語を使用する開発者にこの問題の重要性を理解してもらうのが難しいのだとか。
 
もちろん Wine の開発者の中には日本人の方もおられます。今回の「縦書きフォントに対応」の件は、その方が大活躍された結果だと思います。感謝。


エキスパンドブックに関して言えば、エキスパンドブックブラウザ以外に、同じVOYAGER社の「T-Time」で見れるはずなんです(本文テキストのみ) − データが暗号化されていなければ。
※最新の T-Time Ver.5.5 は Windows 7 に対応しています。
 
「CD-ROM版 新潮文庫の100冊」の場合は、著作権が切れていない作品も収録する関係上、データが暗号化されているのも今日見れない理由の一つなんですね。
(大きな声ではいえませんが、プログラミングができるならば、データの暗号を解読するのは比較的...)
 
それにしても、ちゃんと対価(※結構高かった)を払って購入したものが販売者側の都合で読めなくなるなんて...って、これって最近話題の電子書籍でも下手したら十分ありうることですよ!


結論:以前も書いたけど、「Wine でエキスパンドブック」なんて、どれだけ需要があるのか疑問

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