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2012.07.25

Ubuntu 12.04上でGnuCashをビルドする

この3月から時々触れている通信講座。先日(23日)、修了証書が届きました。
後は国家試験めざして頑張るだけです。
(今日、受験料を払い込んできました。)
はたして「何の」通信講座だったか公開できる日ははたして来るのか?


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自分の財産管理に GnuCash を使っているというのは以前にも書きました。
2010.05.04 GnuCash
 
MS Money のフリー版も使っている関係上、GnuCash は Ubuntu と Windows の両方にインストールしてあります。
Ubuntu からでも Windows からでも、どちらからでも同じデータが参照できて良かっのです。
(まさかの過去形!)
 
そう、Windows 版の GnuCash をバージョンアップするまでは...
 
確か1度のバージョンアップでは大丈夫だったと思うのですが、Windows 版の方に新バージョンが出るたびにバージョンアップしていたところ、あるときから GnuCash のファイルを Ubuntu 版で開けなくなったのです。
(「このファイルは新しいバージョンによって作成された」のようなメッセージが出て開けない。)
 
ファイルが開けない旨のダイアログ
(Ubuntu 版で Windows 版と同じファイルを読んで起動させようとすると、こんなダイアログが。)
 
Ubuntu版のバージョン表示
(こちら Ubuntu 版 GnuCash のクレジット表示。Ver.2.4.10 r21973。)
※ファイルが読めてないので背景真っ白。
 
Windows版のバージョン表示
(こっちが Windows 版。Ver.2.4.10 r22003。)
 
「ならば Ubuntu 版もバージョンアップすれば...」と行きたいところなんですが、ソフトウェアセンターに登録されている Ubuntu のバージョンが上がらないので、Windows 版に追いつけません。

ソフトウェアセンターとは、Apple の App Store や、MS の Windows Store の Ubuntu 版。
ソフトウェアセンターの方が Apple や MS よりもずっと早くからあるのだ!

 
ならば道はないのか...と言うと、そうではありません。
 
実行形式が公開されていないのならば、自分でソースからコンパイルすればいいのです!
(このあたりがフリー(自由)なソフトウェアである Linux の面目躍如と言ったところでしょうか。)


という訳で、Ubuntu 版の GnuCash のビルドに挑戦してみました。
(ビルド(=Build)とは、ソースからコンパイルして実行形式ファイルを作成すること。)
 
Ubuntu 上での GnuCash のビルドの方法はここ(※英語)に載っているので、それを参考にして以下のように実行しました。

以下に記載する方法は、「Ubuntu 12.04 LTS (Precise Pangolin)」での方法です。
ここ(※英語)を見ればわかりますが、Ubuntu のバージョンによってやり方が多少異なります。

 
Ctrl+Alt+T を押してターミナルを起動します。
(もちろん他の方法でも可。 ※Dash に「端末」とか「Terminal」などと入力して検索、など。)
 
ターミナルから以下のコマンドを入力していきます。

コマンドの中には途中で「続行しますか [Y/n]?」と聞いてくるものもあります(apt-get系)。
かならず「y[Enter]」と入力して続行させましょう。

 
$ sudo apt-get install git
$ git clone git://github.com/Gnucash/gnucash.git gnucash
 
2つめのコマンド、ちょっとばかり時間がかかります。
(必要なファイルを PC にコピーしているので仕方ないか。私の環境で10分ほどかかりました。)
現在の進行状況のパーセンテージが表示されるので、気長に待ちましょう。
 
2つめのコマンドが終了した時点で、現在の作業フォルダの下に「gnucash」というフォルダが作成されます。
 
gnucash フォルダに移動してから、残りのコマンドを入力していきます。
 
$ cd gnucash
$ git branch -t master refs/remotes/origin/trunk
$ git checkout master
$ sudo apt-get build-dep gnucash
$ sudo apt-get install libtool swig subversion libgnomeui-dev xsltproc
$ sudo apt-get install libdbd-{sqlite3,pgsql,mysql}


次に、インストールする GnuCash のバージョンを指定するのですが、指定方法が2つあります。
 
(1)
$ git checkout 2.4
 
このように入力すると、2.4系の最新のバージョンがインストールされるようです。
(この記事の時点では 2.4.11 が最新。)
 
(2)
$ git checkout 2.4.10
 
バージョンの3つ目の数字まで指定をしたい時には、このように入力します。
 
今回は最新バージョンを導入したいので、(1) の方法を用いました。


さて、後もう少しです。
 
$ ./autogen.sh
$ ./configure --prefix=(gnucash のインストール先の path) --enable-compile-warnings --with-html-engine=webkit --disable-error-on-warning
 
この長ったらしいコマンドは、カッコの部分に書いてあるように「gnucash のインストール先」を指定します。
--prefix の部分は例えば以下のように指定します。
--prefix=/usr/bin/gnucash2.4


いよいよビルドのクライマックスです。
 
$ make
$ sudo make install


これでビルドは完了しました。
 
・7.30 追記
ビルドが完了したら、当初の作業フォルダ下の「gnucash」フォルダは削除して構わないようです。


実行するには以下のコマンドを入力します。
 
$ /usr/bin/gnucash2.4/bin/gnucash
(gnucash のインストール先が「/usr/bin/gnucash2.4」の場合。)
 
起動に成功したところ
(ちゃんと起動して、Windows 版と同じファイルも読めました。)
 
無事に Windows 版と同じファイルが読めました。
 
バージョン表示
(クレジット表示画面です。バージョンが 2.4.11 になっていますね。)


これで「めでたしめでたし」と行きたいところですが、いくつかおかしな所もあります。
 
(1) 起動時に「デフォルトの値が見つかりません」というダイアログが表示される。
 
「デフォルトの値が見つかりません」ダイアログ
(単にデータファイルがデフォルトの位置と違う場所にあるからかな、と思ったのですが、違いました。)
 
「設定」 → 「進む」 → 「検索パスを更新する」を選択して「進む」 → 「GnuCash で検索パスを更新する」を選択して「進む」 → 「適用」
 
とすると起動するのですが、終了して再度起動しても同じダイアログが出てしまいました。
 
で、試しに「ヘルプ」を押してみたところ、「'gnucash-docs' パッケージがインストールされていないのでしょう」と表示されたので...
 
$ sudo apt-get install gnucash-docs
 
をやってみたのですが、ダイアログが出ないようにはなりませんでした。
 
とりあえず、GnuCash が一旦正常に起動するようになったならば、ダイアログが出ても「スキップ」をクリックすることで正常に起動することがわかったので、とりあえずそうしています。


(2) ランチャーに登録してもそこから起動しない
 
ターミナルから GnuCash を起動して、ランチャーに表示されたアイコン上で右クリックし、「Launcherに登録」をクリックすると、GnuCash のアイコンがランチャーに登録されます。
 
「これで次からは面倒なコマンドを叩かなくてすむ」と思ったのですが、アイコンをクリックしても GnuCash が立ち上がって来ません。
 
これはもしかすると上の (1) の問題とも関連しているかもしれないので、ちょっと解決策はわかりません。
(リンクを作ってデスクトップにでも置くか。)


これで今度は Windows 版の方がバージョンが古くなったわけですが、試してみたところ Windows 版でも問題なくファイルを開くことができたので、Windows 版の方はバージョンアップせずにこのままでいこうと思います。


Ubuntu 上でのソフトウェアのビルドを今回初めて体験したわけですが、事前に想像していたのよりはずっと簡単でした。
 
もちろん「自分でソースを修正してビルド」とかになると、話はまた違ってくるんでしょうがね。
 
ほんのちょっとだけではありますが、前へ進めたのかな?


結論:もうビルドなんてこわくない! (ほんとか?


・7.26 追記
デスクトップにシンボリックリンクを作りました。
 
$ ln -s /usr/bin/gnucash2.4/bin/gnucash ~/デスクトップ/gnucash
(gnucash のインストール先が「/usr/bin/gnucash2.4」の場合。)


・7.30 追記
今日、2,3日ぶりに Ubuntu 上の GnuCash を起動したら、「デフォルトの値が見つかりません」というダイアログが出ませんでした。
なにか設定をいじったわけではなく、まったく原因がわかりません。
 
もしかすると、ここ2,3日の間のアップデートによって必要な設定やファイルが設定されたのかもしれません。
とにもかくにもおかしな点が1つ解消されたわけで、良としましょうか。

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